研究テーマ

ナノ粒子スラリーの分散・凝集状態評価および制御

液中でのナノ粒子分散・凝集状態を定量評価できる安価で簡便な装置を開発しています。
ナノ粒子スラリーの浸透圧が粒子分散・凝集状態と良い相関があることを利用し、浸透圧測定によってナノ粒子スラリーを評価します。
その他にも、回転粘度計による流動特性の評価やゼータ電位測定、分散剤の吸着量測定を併用し、多角的にナノ粒子スラリーを分析、実際の材料プロセスに役立つ知見や評価指針の確立に取り組んでいます。

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スラリー評価に立脚した湿式成形プロセスの高度化

熟練者の勘と経験に頼ることなく、適切なスラリー評価によって湿式成形プロセスの最適化・制御を実現することに取り組んでいます。
我々が開発した沈降静水圧測定法をはじめとする様々な手法でスラリーを評価し、「よいスラリーとは?」という問いに評価指標とその数値を具体的に示し、答えることを目指します。
乾燥欠陥の生成メカニズムおよびその抑制方法についても検討しています。

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水中でのケミカルフリー粒子凝集技術の開発

凝集剤を使用しないで、ケミカルフリーで水中の微粒子を凝集させる手法を開発しています。
低電圧の直流電場をスラリーに作用させることで粒子を凝集させます。
この直流電場による粒子凝集効果と、ボイコット効果による沈降促進の効果を併用した、画期的な新規粒子凝集・分離装置を開発しています。

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濃厚微粒子スラリーの浸透圧発生及び吸水現象の解明

濃厚微粒子スラリーの浸透圧発生機構の解明を行っています。
様々な条件で調製したスラリーの浸透圧を系統的に測定し、浸透圧に影響を及ぼす因子の解明を試みています。
また、スラリーの浸透圧を生かして、吸水装置の開発も行っています。

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粒子状物質の濡れ性評価技術及び装置の開発

粒子状物質の濡れ性を評価する新しい技術、装置を開発しています。

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JKA補助事業

ナノ粒子スラリーの浸透圧測定から粒子分散状態を評価し、スラリー中の粒子(凝集体)の大きさを推定するモデルを構築しました。さらに、セラミックスシート成形プロセスで用いられるスラリーの評価に応用し、シート成形体の密度を予測できる手法を開発しました。シート成形体の密度とスラリーの充填性が高い相関を持つことを利用して、短時間で成形体密度を予測することを目指しています。

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